ここ最近はELDEN RING TRPG(エルデンTRPG)にお熱。
だっておもしれーんですよこのゲーム。ダークでシリアス、陰謀渦巻く狭間の地で、噂にたがわぬ歯ごたえの冒険を始めてしまったらもう何時間でもルルブを眺めてしまうというもんです。
ということで不詳にわか褪せ人ですが、各素性スキルの評価とそれをもとに素性ごとの特徴を考察した。今日も狭間の地を駆ける褪せ人諸兄の一助となれば幸いです。
- ◎×3:どんなビルド方針でも取得して損のない、序盤から強さを発揮するスキル
- ◎×2:汎用性の面で一歩譲るが、多くのビルドでいずれ取得することになるスキル
- ◎×1:使いどころが限定的、もっと使いやすいものがあるなど取得が急がれないスキル
放浪騎士
《構え》
おすすめ度:◎◎◎
アタック1回に強靭損害とガード貫通を付与。ランク2になると武器を選ばなくなり、コストもダイス1個と非常にお手軽。早い手番を取れたときにはとりあえずで振っていける。
《ガードリザーブ》
おすすめ度:◎◎
コストを払うことでガードを1回予約する。エネミーの手番が遅いときのリアクションダイス事故を防げるのは心強く、かつ重い盾(ランク2では武器含む)のガードコストを踏み倒せる点も魅力。
《ボディガード》
おすすめ度:◎◎
エネミーのアクションの対象になる確率を3倍にする。不確実な部分はあるものの、盾役を担うことで確実に被害を減らせるためタンク型ビルドでは必須。
総評:
二種類の防御系スキルにより仲間全体の生存力に貢献することができる。反面、防御能力を重視すれば攻撃能力の成長が後回しになるため大器晩成タイプといえる。火力面が十分に伸びるまでは《構え》や《シールドバッシュ(盾の戦技書)》で削り役に徹すると割り切るのも良い。
剣士
《跳躍》
おすすめ度:◎◎
ターン中1回のアタックに強靭損害を付与。ランク2ではさらに「二刀流」時にhit数に応じてダメージが増加する。使う場合はぜひ2まで習得し「二刀流」型で活かしていきたい。
《疾風迅雷》
おすすめ度:◎◎◎
行動順が早い場合スタミナダイスを追加で1個獲得できる。運こそ絡むがコストもなくダイスを獲得できるのは非常に強力であり助けられることは多いだろう。
《二刀流ガード》
おすすめ度:◎◎
「二刀流」状態でガードを行うことができるようになる。同系統の効果を持つ《刀ガードの達人(葦の地の戦技書)》とは異なり武器種を問わない。あらゆる「二刀流」型で生存力を大きく高めてくれる。
総評:
アタッカー、とりわけ「二刀流」型として高いhit数で追加ダメージや状態異常を狙っていくのが一つの定石となるスキル構成。将来的には持久力を伸ばして大きな武器二刀を振り回す重戦士となれば更なる力を発揮できる。
勇者
《新陳代謝》
おすすめ度:◎◎◎
あらゆるHP回復効果の量を+1する。さらにランク2ではFPの回復量も同様に増加。聖杯瓶を筆頭に発動の機会には事欠かないため生存力へ大きく貢献してくれる。
《力の集中》
おすすめ度:◎◎◎
ダイスを1つ(ランク2では③を1つ)消費し次のアタックのダメージを大きく高める。数あるスキルの中でも最高峰の増加量を誇っており、軽めのコストも相まってシンプルに強い。
《両手持ちの達人》
おすすめ度:◎◎
「両手持ち」時の攻撃力を高める。パッシブスキルであるため取得すれば戦闘は確実に楽になる。「両手持ち」型であれば必ず取得しておきたい。
総評:
多少のダメージはものともせず、重い一撃で敵をなぎ倒す豪快なアタッカー。「両手持ち」ということを除き武器種も問わないため、弓持ちの射撃型にすら適性が見出せるほど幅広い成長性を持つ。
盗賊
《致命の一撃》
おすすめ度:◎◎
ガードも回避も許さない問答無用の大ダメージを与える。ランク2では「サイズ:小」の武器限定でダメージがさらに増加。ダメージ量が能力値や武器に依存しないため、決まれば常に一定の戦果を挙げることができる。
《クイックステップ》
おすすめ度:◎◎◎
アクションダイスの出目を奇数か偶数かに応じて特定の出目に変更する。コストは実質FP1点と安く、3つ以上のダイスがあれば容易にゾロ目を作ることができる。《致命の一撃》は言うまでもなく、コストにゾロ目や大きい出目を必要とするあらゆるスキルと相性がいい。
《幸運の星》
おすすめ度:◎◎
戦利品判定の達成値にあとから修正を加える。基本的に腐ることはなく、冒険を確実に楽にしてくれる。特にPC人数が多いパーティほど多くの素材点を必要とするため、早めの取得を目指したい。
総評:
《クイックステップ》による出目操作により、通常取り回しの悪いスキルを自在に操る立ち回りは唯一無二。サブアタッカーとして多様な活躍が見込める。装備も自由度が高く、戦利品判定のために「神秘」を伸ばしたついでに祈祷系スキルも習得すると一石二鳥。
星見
《瞑想》
おすすめ度:◎◎◎
ダイス1個をコストにFPを回復。ランク2ではターンに2回まで使用可能。FP回復手段は希少であり冒険を通して役に立つ。FP切れが特に致命的な純魔術型では必ず習得したい。
《後衛戦術》
おすすめ度:◎◎
行動順が遅い場合に「後衛」状態になり、与えるダメージが増えると同時に少し攻撃を受けにくくなる。有効に使えるかは運が絡むほか全体攻撃などにも無力。しかし火力支援スキルとしても普通に優秀なため、取得する際はなるべく早くランク2まで取ってしまおう。
《回れ回れ》
おすすめ度:◎◎◎
杖によるガードが可能となる。FP消費こそあるもののコストに対するガード性能は破格であり、取り回しの良さは最高峰の盾にも引けをとらない。杖の両手持ちや軽回避も扱いやすくなる攻防一体のスキルと言える。
総評:
FP回復と防御系スキルが揃っており、あとはお好みの魔術を取得するだけで魔術師として完成する。「生命力」や「精神力」を適度に伸ばしつつ、残りは「知力」をひたすら高めていく成長の分かりやすさも魅力。
預言者
《祈祷回復の達人》
おすすめ度:◎◎◎
祈祷系スキルによって仲間のHPを回復したとき自身も回復。その分青雫の聖杯瓶を多めに持てるのが嬉しい。
《貫通突き》
おすすめ度:◎
2hit相当+5のダメージをガード貫通で与える。ガードの上から叩ければ悪くはないが、ゾロ2個+FP2点(ランク2では1点)とコストはやや重い。
《火付け》
おすすめ度:◎
軽めの現象ダメージ+炎を与える祈祷攻撃。ランク2では対象が2体になる。同系統のスキルである《火投げ(火の祈祷書)》と比べてコストが安く連打しやすい。しかし威力に「信仰修正」しか加算されず、成長しても威力は伸びにい。
総評:
初期から《祈祷回復の達人》を取得できるため、序盤から安定した回復役として立ち回ることができる。回復スキルに特化すれば右に出る者はいないので、割り切って「精神力」や「信仰」をどんどん伸ばしていくのがよいか。
侍
《武息》
おすすめ度:◎◎◎
FP3点と引き換えにアクションダイスを1個獲得する。FP消費は大きいが無条件のダイス獲得は非常に強力。基本的にダイスコストが1つ足りないときや出目を少し足したいときに使うが、ランク2では出目も⑤に固定されて不確定要素は一切なくなる。
《心眼》
おすすめ度:◎◎
ガード成功時にFPを回復する。完全な回避型でもない限りは取得しておいて損はない。ただしランク1ではHPを消耗するため、取得の際は一気にランク2まで取ってしまいたい。
《弾き》
おすすめ度:◎
ガード時にコストを追加で消費してカット値を加算する。ランク2では3回まで加算可能。とはいえダイスを複数使うなら回避の方が安定することが多く、使用条件の武器のうち刀以外のものは《盾ガードコスト-1》が付いていたりと有効に使える場面は限定的か。
総評:
《武息》と《心眼》によるリソース回復能力に優れており、攻守にバランスの取れたアタッカー。ダメージ増加系のスキルを持たない分は「二刀流」による多段hitや《居合(葦の地の戦技所)》などのスキルで「出血」を狙うことで補おう。
囚人
《手さばき》
おすすめ度:◎◎◎
装備変更アクションのコストをFP1点(ランク2ならコスト無し)に変更する。序盤であれば松明役に最適なスキルだが無論それだけではなく、チャンスでの両手持ちや杖(聖印)と武器攻撃の使い分けなど様々な場面でいぶし銀な活躍を見せてくれる。
《貫通突き》
おすすめ度:◎
2hit相当+5のダメージをガード貫通で与える。ガードの上から叩ければ悪くはないが、ゾロ2個+FP2点(ランク2では1点)とコストはやや重い。
《黙思》
おすすめ度:◎◎
ダイス③をコストにFPを回復。ランク2ではターンに2回まで使用可能。《瞑想(星見)》に比べてコストが少し重いものの、最低限の消費でFPを回復できるのはやはり強力。
総評:
状況に応じて複数の装備を切り替える戦い方が持ち味。《黙思》を取得することでFP切れにもなりにくく、アタックと魔術(祈祷)を使い分けることで継続的なダメージソースを担うことができる。
密使
《手さばき》
おすすめ度:◎◎◎
装備変更アクションのコストをFP1点(ランク2ならコスト無し)に変更する。序盤であれば松明役に最適なスキルだが無論それだけではなく、チャンスでの両手持ちや杖(聖印)と武器攻撃の使い分けなど様々な場面でいぶし銀な活躍を見せてくれる。
《構え》
おすすめ度:◎◎◎
アタック1回に強靭損害とガード貫通を付与。ランク2になると武器を選ばなくなり、コストもダイス1個と非常にお手軽。早い手番を取れたときにはとりあえずで振っていける。
《闇に紛れて》
おすすめ度:◎◎
アクションでエリア移動をしたときFPと加護を回復。これだけでは地味だが、《暗部の歩法(二本指の祈祷書②)》と組み合わせることで安全エリア数を減らさずに下がりつつ加護を回復できる。さらにランク2では次ターンのダイスも増え、戦略の幅を広げてくれる。
総評:
安全エリアを最大限に活用する戦法による生存力の高さが魅力的。ただし安全エリアに下がればその分仲間が狙われやすくなることや、簡易戦闘など一気呵成の攻撃が求められる場面もあることを念頭に入れ、攻撃面にも重点をおきつつ成長させたい。
素寒貧
《回避リザーブ》
おすすめ度:◎◎◎
コストを払うことで回避を1回予約する。回避でのダイス事故をなくすほか、重い鎧を着こんでもコストは軽回避と同じ⑥のため冒険を通して頼りになるだろう。
《全力解放》
おすすめ度:◎◎
スタミナダイスを5個以上振ったターン中、ノーコスト(ランク2ではさらにFPも回復)でダメージが増える。適用条件は一見厳しく感じるが、一気に畳みかける必要のある簡易戦闘では大いに活躍してくれるだろう。
《一気飲み》
おすすめ度:◎
聖杯瓶を1回のアクションで2本同時に飲むことができる。さらに真骨頂のランク2では聖杯瓶を仲間に飲ませることができる。被弾の偏りはどうしても発生するためリソースを融通できるのはうれしい。
総評:
初期レベルが唯一5レベルと低く、初期スキルも一つだけの縛りプレイのような素性。装備指定のある素性スキルは特になく、お好みで様々な成長を楽しむことができる。しいてあげるなら《全力解放》をのせた連続攻撃を行うアタッカーが一例だろうか。
調香師
《捕縛》
おすすめ度:◎◎
2点もの強靭損害つきの鞭攻撃を行う。そもそも鞭カテゴリ武器は2hit以上のダメージに強靭損害がつくため
最低でも3点以上の強靭損害を与えることができ、重めのコストに見合う効果となっている*。ランク2ではついでにスキル使用回数も回復。
*参考:『ELDEN RING TRPG』Q&A P.4「スキルの【hit相当★】は、さらに強靭損害が増えるのか?」
《痛打》
おすすめ度:◎
FP回復つきの鞭攻撃を行う。《捕縛》と似ているがコストにゾロ目を要求する点がやや難しい。同じくランク2でスキル使用回数が回復するので、取得するならこちら狙いになるだろうか。
《即席調香術》
おすすめ度:◎◎
任意のスキルの使用回数を他のスキルの使用回数に移し替える。使用回数を持つスキルを多く取得しているほど真価を発揮でき、やがては1回でスキル使用回数を2回分消費するような強力なスキルの連発すらも可能にする強力なスキル。
総評:
スキル使用回数を持つスキルを最大限に活かす独特な戦法が得意。《捕縛》や《痛打》の使用条件である鞭も強力だが、《属性の特殊ボルト(射撃の戦技書①)》や《状態異常の特殊矢(射撃の戦技書②)》を誰よりも使いこなせる点から射撃武器とも相性がいい。
斥候
《後衛戦術》
おすすめ度:◎◎
行動順が遅い場合に「後衛」状態になり、与えるダメージが増えると同時に少し攻撃を受けにくくなる。有効に使えるかは運が絡むほか全体攻撃などにも無力。しかし火力支援スキルとしても普通に優秀なため、取得する際はなるべく早くランク2まで取ってしまおう。
《空射ち》
おすすめ度:◎◎
行動順が遅い場合、弓と弩によるダメージを増加する。条件を満たせば特にデメリットもないので陰ながら火力に貢献してくれる。
《援護射撃》
おすすめ度:◎◎
他のPCにアクションダイス1個を譲る。ランク2ではFPコストも軽くなり、リアクション用に残していたダイスを譲渡したり行動順の早い仲間を支援できるパーティのリソース管理の潤滑油。
総評:
射撃武器を使用条件に持つスキルを備えており、仲間を援護しつつ敵を削るサブアタッカー。弓は威力こそ高いがガードができず両手も埋まってしまうため、当面は弩を構えて盾を張るスタイルが安定するだろう。
闘奴
《キック》
おすすめ度:◎◎
問答無用でガードを1回消費させる。成功すれば実質ノーコストであり、ランク2では同時に強靭損害まで与えることができる。早い行動順を取る必要はあるが非常に強力。
《回避リザーブ》
おすすめ度:◎◎◎
コストを払うことで回避を1回予約する。回避でのダイス事故をなくすほか、重い鎧を着こんでもコストは軽回避と同じ⑥のため冒険を通して頼りになるだろう。
《格闘の極意》
おすすめ度:◎◎◎
多段hitの攻撃に強靭損害を付与する。格闘カテゴリは「二刀流」扱いのため、実質すべての攻撃で確実に敵のHPを削ることができる。ランク2は行動順が早いときのダイス獲得であり、こちらもできる限り早めに取っておきたい。
総評:
最小限の武装と手数で押す身軽な戦士。早い手番で動くほど輝く性質上《野蛮な咆哮(蛮地の戦技書)》と相性が良く、ついでに《覚悟ある戦い(蛮地の戦技書)》での火力の底上げも狙いたい。軽装備では一撃が致命傷になりうることから、常に回避のリソースを残すことは意識しよう。
導き手
《回復》
おすすめ度:◎◎
仲間のHPを回復。ランクが上がるごとに対象数と回復量が増える。自身を対象にすることもできるため青雫の聖杯瓶を多めに持つとよい。
《加護のお裾分け》
おすすめ度:◎◎
他のPCに加護を譲る。加護は1点でもあれば振り直しができ、出目次第では最大6点を一度に消費してしまう。そのため使い切った仲間に1点ずつ譲るといった細かい譲渡が基本になるだろう。
《聖杯瓶の恩恵》
おすすめ度:◎
戦闘中限定でPC全員の聖杯瓶による回復量を増やす。壊滅的な被害から一気に立て直すような使い方は狙ってできるものではなく、自身が聖杯瓶を飲む前に使用することが多いかもしれない。
総評:
祈祷と加護のスペシャリスト。「信仰」を伸ばしながら攻守に役立つ祈祷を取得し、増えた加護を《加護のお裾分け》で振りまけば無駄がない。FPを消耗しやすく青雫の聖杯瓶を多く持ちたいため防護点は高めを心がけよう。
素性スキルたちの所感
素性スキルは素性の個性を支える固有スキルという位置づけから、全体的に強力でおすすめしやすいものが多かった。しかしその傍らで、限られたスキル枠に汎用スキルを当てられた一部の素性が少々割を食っている感は否めない。ああ預言者、キミのことだ。とはいえ、実際のプレイでは仲間との連携や入手している戦技書の種類によって最適解は異なるため、スキルの評価もその時々で変化することだろう。
さて次は汎用のスキルたちも見ていきたいところ。たださすがに数が多いので2~3回に分けることになりそう。うーむ嬉しい悲鳴。
それでは王を目指してよい狭間の地ライフを。
©Group SNE「ELDEN RING TRPG」
0 件のコメント:
コメントを投稿