DX3rd(ダブルクロス The 3rd Edition)において複数の攻撃方法を持つことは非効率的であり、またその必要もない。
では、なぜ両刀型のビルドなぞを組む必要があるのか。
決まっている、なぜなら――
その方がカッコイイから
■両刀型ビルドとは
〈白兵〉と〈射撃〉など異なる技能による複数の攻撃手段を持ち、使いこなすことのできるアタッカーを両刀型アタッカーと呼ぶ。
常々思っていたことがある。熟練の暗殺者には、銃器はもちろん近接格闘もお手の物であってほしい。異形と化したのなら、巨椀を振るい熱線を放って敵を焼き払いたい。
そんなわがままなダブルクロスプレーヤーへの解答の一つが、この両刀型ビルドである。
■ビルドのポイント
能力値、技能
扱う技能が複数ある以上、ここを伸ばすのは経験点のロスが大きい。初期値の範囲で必要な能力値、技能を最大限確保することを目指す。
エフェクト
まず攻撃に用いる両方の技能に対応した起点エフェクトを採用する。組み合わせるエフェクトは判定技能によらない「技能:シンドローム」のものや、そもそも組み合わせる必要のないオートアクションのエフェクトを中心に採用するとよいだろう。
技能、能力値が伸ばしづらい分、ダイスや達成値を稼げるエフェクトが最優先だ。以下に起点エフェクトの一例を紹介する。
- 《瞬速の刃》《オールレンジ》《カスタマイズ》など…〈白兵〉〈射撃〉判定のダイスを増加
- 《炎神の怒り》《アドレナリン》…【肉体】(〈白兵〉〈運転〉)判定のダイスを増加
- 《電光石火》…【肉体】【感覚】判定のダイスを増加
- 《氷神の悲しみ》…【感覚】判定のダイスを増加、〈知覚〉や〈芸術〉で殴ることがあれば
- 《トランキリティ》…【精神】判定のダイスを増加、〈意志〉や〈知識〉でも殴ることがあれば
- 《アタックプログラム》《居合い(HR)》…〈白兵〉〈射撃〉判定の達成値を増加
- 《紅蓮の衣》…〈白兵〉〈RC〉判定の起点エフェクトに
-
《無形の影》…万能の
インチキ起点エフェクト、ダイスは増えないが【精神】に特化できるので効率は良い
武器、アイテム
- ナイフ、槍(IC)など…〈白兵〉〈射撃〉に対応しており価格もお手頃。達人っぽい
-
戦闘ヘリ(上級)…至近不可のチェーンガンが付属。〈運転〉と使い分け可能
でも普通は飛んで逃げる - スカイキッド(PE)…〈知識:機械操作〉のヴィークル。《トランキリティ》が乗る
- リニアヴィークル(IC)…〈RC〉〈運転:四輪〉の変わったヴィークル。至近不可の〈RC〉エフェクトと合わせると両刀っぽい
■ブラックドッグ×エグザイル「ハードワイヤード器物使い型両刀」
機械化された四肢と内蔵火器で戦う白兵/射撃両刀のサンプルキャラクター。
「私、"血も涙もない"って、ほんとよ…?」
そう呟いた彼女の横顔は、自嘲しているようにも、どこか痛みに耐えているようにも見えた。
キャラデータ
- レギュレーション:初期作成フルスクラッチ130点
- 使用サプリメント:EA、LM
- シンドローム:ブラックドッグ/エグザイル
- ワークス:UGNチルドレンB
- 能力値:(使用経験点0点)
- 【肉体】4
- 【感覚】3
- 【精神】1
- 【社会】1
- 技能:(使用経験点4点)
- 〈回避〉1
- 〈射撃〉2
- 〈RC〉1
- 〈調達〉2
- 〈情報:UGN〉1
- Dロイス:「器物使い」
- エフェクト:(使用経験点125点)
- 《コンセントレイト:エグザイル》 2
- 《オールレンジ》3
- 《形状変化:剛》2
- 《イオノクラフト》1
- 《ハードワイヤード》 4
- 《ポルターガイスト》 1
- 武器/アイテム:
- アームブレード
- インプラントミサイル*2
- データブレイン
- 他「器物使い」対象のアイテム(サーチレーダー、思い出の一品など)
60%コンボ
①インプラントミサイル &《コンセントレイト》+《オールレンジ》(《形状変化:剛》後)
→
9dx@8-1 攻撃力+16/範囲(選)/20m/侵蝕値+4
→
命中期待値:22.2 ダメージ期待値:32.5
②アームブレード &《コンセントレイト》+《オールレンジ》(《形状変化:剛》後)
→
10dx@8-1 攻撃力+13/単体/至近/侵蝕値+4
→
命中期待値:23.0 ダメージ期待値:29.5(ガード値-5)
100%コンボ
①インプラントミサイル &《コンセントレイト》+《オールレンジ》(《形状変化:剛》後)
→
13dx@7-1 攻撃力+18/範囲(選)/20m/侵蝕値+4
→
命中期待値:32.6 ダメージ期待値:40
②アームブレード &《コンセントレイト》+《オールレンジ》(《形状変化:剛》+《ポルターガイスト》後)
→
14dx@7-1 攻撃力+27/単体/至近/侵蝕値+8
→
命中判定期待値:33.4 ダメージ期待値:49(ガード値-5)
運用
まずミドルフェイズでは、データブレインをはじめ「器物使い」により取り込んだ種々のアイテムを駆使して改造人間らしさを出していく。購入判定のチャンスがあれば、グレネードランチャーやパイルバンカーなどインプラントミサイルの弾数を補える武器を狙いたい。
戦闘では《形状変化:剛》の後、インプラントミサイルで雑魚敵を掃討し、続く手番で《ポルターガイスト》+《イオノクラフト》で接敵、残りの弾頭を直接叩きつけて戦場を火の海に変えよう。
「私の価値って、これだけだから」
成長、カスタマイズ
まずは《形状変化:剛》のレベルを上げ火力を伸ばしていきたい。ヒューマンリレーション採用環境であれば《オールレンジ》のレベルを優先して上げ切り、リミットエフェクト《死神の精度(HR)》の取得でミドルフェイズ火力が大きく上がる。
よりブラックドッグに寄せるのであれば《オールレンジ》を《アームズリンク》に変更し、リミットエフェクトである《ライトニングリンク(HR)》や《MAXボルテージ》などを採用する。
また「器物使い」とアームブレードで地味にガード値もあるため、豊富なガード系エフェクトを活かしたガード屋への道も開けている。
以上、侵蝕率に気をつけて良いダブルクロスを!
©F.E.A.R.「ダブルクロス The 3rd Edition」
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